こんにちは、タシロです。

怒涛のGWも終わり、少しゆったりとした栄となっております。

今年は遠方からもたくさんの方にご来店いただき、

まるでお祭りかのような盛り上がりが連日続いたおかげで、私達も楽しく日々を送れました。

今週末はコチラもあるので再び盛り上がりが予想されますが、、、

日々の気温差に悩まされながらも、なるべく日中はストレスのない着心地のものを。

このくらいの時期からシャツをそろそろ主役にするのが自分的な流れではあります。

その昔、某デザイナーズで購入した薄いブロードのシャツがありました。

少し透けるくらいの薄さで初夏からＴシャツの上に羽織る物として大変気に入り重宝していた1枚。

何年も着たことで汚れや破れなどのダメージを負い、

遂には着れなくなってしまったのですが、

それ以降その具合のシャツに中々出会う機会がなく、、、

頭の片隅に追いやりながら展示会に行く中で遂に見つけました。

これこそ正に。な理想。

KANEMASA PHIL 46G Artisan Jersey Shirt / WHITE / YELLOW / SUMIKURO

和歌山を拠点に、ハイゲージの丸編みニットを得意とする工場、

カネマサ莫大小のブランドKANEMASA PHIL.

ハイゲージのニットという枠の中で、他では表現できない

数々の引き出しからプロダクトを提案。

過去3回のイベントを行い当店のお客様にも定着してきたところかと思いますが、

今シーズンから本格的にお取り扱いをスタートします。

KANEMASAといえばシャツのイメージが強いと思いますが、

その中でも、完全新作が展開されておりまして、それが

先述した自分の心をぐっと掴む内容でした。

テキスタイルベースとして46Gのスーパーハイゲージを天竺で。

塩縮加工、ガーメントダイなどの加工を加えることで、

独特のシボ感を演出し、ドレープとシアーを孕む1枚に。

ザックリとした説明はこれくらいに。

まず素材内容として、綿100%であるということ。

シャツの素材としてベターでありながら、故に難航する部分でもある。

シルクやレーヨンなど、軽い素材は数多ある中で、

綿であるというのが自分としては外せないポイント。

そして、ブロードと変わらない。

なんならそれ以上の薄さを実現することで、

実質0.5枚換算のような、軽やかな着心地を提案します。

この軽やかさこそ自身が求めていた内容。

ここのシャツの特徴として、シワになりづらい点が挙げられます。

塩縮加工も相まってクシャクシャにしても左程見た目に影響が出ない。

デイリーユースとして気兼ねなく着れるというのは、

ここからの時期、着脱の多い環境下において心強さしかありません。

さらにニットが故に伸縮繊維を持ち要らずともナチュラルストレッチが効くので、

そういった点においても着用のストレスがないのも良いです。

もう一点特筆すべき特徴として、シアー感。

うっすらと透ける絶妙な塩梅が、

若すぎる雰囲気ではなく、色気を纏うような適度な抜けを。

夏であるなら、タンクトップ、ノースリーブにこれを。

そんなイメージを持ちながら着込んでいきたいなと、、、

裾、袖などは切りっぱなしに。

また、芯材も使用しておらずなので、極力テキスタイルの良さを押し出す仕様。

しかし、いなたいだけのシャツではなく、

縫製や、ボタン使いなどは、ドレスシャツからの文脈を採用することで、

少しの緊張感が設けられ、それがシャツらしい佇まいを損なわない所以でもあります。

ハイゲージニットという枠の中であるにも関わらず、布帛と遜色ない。

どころかそれでは表現できないこの空気感こそKANEMASAであると自分は考えます。

当時気に入っていたシャツは布帛でしたが、

いろんなものに出会う中でニットというジャンルで

新たなものに出会えた感動は一入です。

KANEMASA PHIL 46G Artisan Jersey Shirt / SUMIKURO

着用サイズ / M

3色展開でコチラは炭黒。

名の通り、掠れたような色感が特徴で、

3色で唯一透けが出辛い色味。

白は爽やかに。

ですがブロードでは表現し難いパキッとしない砕き方が特徴。

イエローは言わずもがな。

発色は美しいですが、纏うとスッと肌に馴染む感触は、

派手さではなく、アクセントとして手に取りたくなる色味として。

腕を捲ってラフに。

合わせるのはスラックスで革靴。

インをするのか、アウトなのか。

ベーシックなシャツが故の着こなしの部分で色々考えたいなと。

思い出を更新しながら、新たなマイベーシックとして、、、

是非。

Unlimited.-lounge- タシロ

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