こんにちは、牛丸です。
桜の見頃も終わりを迎え、朝日が眩い新緑の季節がもうすぐそこ。
そして次週には、皆さんが待ち望んでいるだろう長期連休。
お出かけの予定様々あると思いますが、
そのタイミングに着ていただきたい!!
と強く思える洋服が届きました。
個人的に今シーズン、一番楽しみにしていた新規取り扱いブランド。
「YIFAT FINKELSHTEIN」
日本から約9000km離れたイスラエルのブランド。
自分自身、正直イスラエルという国は馴染みがない国です 。
背景も細かくは知らず、大まかな知識だけしかありません。
三大聖地やエルサレム。ワードはわかるが詳しくはわからない。
そんな人間が熱く語っても伝えたいことも伝わらない。
これを機に自分なりに調べてみました。
まずは、ブランドの概要から。
石畳の建築、人間の多様性、崇高さと俗悪さの間に存在する
“エルサレム”の街の『精神』と『両極性』。
この特別な街に拠点を置く彼女にとって切っても切り離せない源として
洋服に反映させています。
彼女は、2019年にエルサレムにあるBezalel Academy of Arts and Design(ベザエルアカデミー)という
1903年から存在するイスラエルの国立美術学校を卒業。
そして卒業後、HED MAYNERにて経験を積んだのちYifat Finkelshteinを設立しました。
私自身、クラシカルな固さのある衣服も好きですが
ムードを纏える、そんな世界観のある物も大変好みです。
彼女たちは、芸術的な美学の世界と機能性の結びつき、衣服の製作に関わる工芸に重点を
置きながら製作。
自由と快適さを掲げ、提供する衣服全てに初期段階からデザインのベースとしています。
イスラエルという国柄、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の3つの聖地が存在しますが
様々な思想や思考からなる衣服たちは、私にとって、とても魅力的。
製作を含め、イスラエルでは手に入らない特殊な器具を必要とするいくつかのアイテムを除いては
ほとんどが現地の専門家によって作られており
生地の一部はイタリアをはじめとするヨーロッパの工場からのデッドストックを使用し、
そして、私たち日本の生地も使用しております。
スローファッションを掲げている彼女たちのクリエイションは
全てがアートピースのようなムードが溢れています。
ムードを纏う、そんな衣服たち。
どうぞご覧あれ。
それでは。
YIFAT FINKELSHTEIN
2024 spring summer collection
collection thema [ out of the shadow ]
朝は再生の時間。
まだ、夜と夢が身体に反響している最中。
思考は集まり、再配置されます。
「Shacharit」はユダヤ教の世界におけるその日の最初の名前です。
この祈りは毎朝、日の出とともに唱えられ、いくつかの祝福が含まれます。
特に特別な祝福は、夜の深い眠りの間に魂が離れた後に肉体に戻ってきたことへの
感謝を表す祝福です。
“JONA”
color : Raw Cotton
size : S
price : ¥82,500 taxin-
コットン100%のツイル生地。
コットンの原毛のような独特なムラ感が魅力的な一着。
寝襟のように体に寄り添うスタンドカラー。
袖先にはリブ。そしてラグランスリーブ。
特徴的なのは、自然に開く中央の前立て。
自然に程よい隙間を作る全体のパターンテクニックは、多くのレイヤードスタイルにハマる。
余白を多くした作りにより、オーバーシルエットではありますが
程よく収まりの良いシルエットかと。
“SHMA”
color : BEIGE
size : XS , S , M
price : ¥66,000 taxin-
これは是非着て頂きたい。
コットンテンセルの混紡生地。
そして、Yifatらしい、見たことがないくらいの強烈なドルマンスリーブ。
この見た目もさることながら、写真でもわかる通り、とても美しい。
後ほど着用したものもお見せしますが、首から肩にかけては程よく抑え
裾にかけて、生地のドレープ感を活かすパターン。
これは良い。
“SHAHARIT”
color : TEXTURE GREEN
size : OS
price : ¥66,000 taxin-
こちらも本当に面白い。
広げると長方形のストライプ生地。
しかし、ディテールの合わせ方が異質。
イカ胸のスタンドカラーのディテールに、ボタンレスの前立てのプルオーバー。
自然な開き方になるように、裏側には独特のパターンが。
シルエットが崩れないように、イカ胸部分と袖先にはパイピングを施しており
手洗いであれば洗濯ができますが、形状は変わらない。
内側にシャツやカットソーを入れたスタイリングも可能な身幅の広さ。
Yifatの価値観に合った洋服の提案。
“POLINA”
color : BEIGE
size : S
price : ¥72,600 taxin-
こちらもあまり見る機会がないディテール。
「4タック」
ウエスト部分に収まらず、ポケット下にタックが入る。
このシルエットは、大感動。
ウエスト細さを維持しながらダイナミックなシルエット。
太さのあまり、大きくなりやすい箇所を抑え、軽さのある見せ方がさすが。
コットンテンセルの混紡生地で、シャツとの合わせは秀逸。
ここからは実際のスタイリング。
本当に暖かな眩い日差しが似合う衣服。
朝の礼拝着を彷彿させるような、広々とした余白のあるシルエット。
コットンとテンセルをメインファブリックとした洋服。
全ての洋服の持続可能性に相応しい、時代を超えた価値観が映し出されたラインナップ。
現代の都市社会から逸脱、自由と快適さに加え、新たな個性と社会の繋がりを提案。
イスラエルの聖地、エルサレムの地域性を表すような開放感のある衣服たちです。
今回は、完全に「WHITE」を個人テーマとし、買い付けさせてもらいました。
買付後、お待ちかねの納品のタイミング。
開けた時には、直筆のメッセージが。
こういうのは笑みが溢れてしまう。
スローファッションを掲げる、彼女たちだからこそ
人間の関係性の考え方も素敵。
そんな彼女たちが手掛けた洋服たちを私たちを通して
お客様にお伝えできるのは、本当に嬉しいです。
そんな彼女たちの源を知っていたい。
そして、お客様にもほんの少しで良いので知って頂きたい。
ここからは、イスラエルの背景を綴っていきます。
イスラエル・エルサレムは紀元前1000年頃に建国された古代イスラエル王国の都。
約1km四方の城壁で囲まれた旧市街には、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地が同居しています。
ファッションはというと
一般的なユダヤ人の装いは、キッパという小さな皿状の帽子を被り、
女性は髪をはじめ、肘や膝を隠します。
また、ユダヤ教徒の正統派と呼ばれる男性のスタイルは真っ黒に身を包み、
頭にはツバの広いシルクハットです。
エルサレムから離れ、テルアビブという国際的な首都の方になると
開放的な雰囲気に包まれ、正統派の装いやキッパを着用している人は少なく
イスラエルのカルチャー、ファッションの最前線の都市。
その環境の中で、テルアビブではなく、エルサレムで物を作るというのは
彼女なりの、文化や習慣への愛が伝わってきます。
テルアビブの都市空間、彼女が生活するエルサレムの複雑な状況下でしか
生まれないクリエイション。
最初の入りはもちろん、かっこいい。
素直にそう思えた洋服ですが
知れば知るほど魅力に踊らされてしまう。
好みは大きく分かれると思いますが、
私とタイプが同じの方なら、絶対好きだと思います。
そんな彼女たちのラインナップは、
4/20(sat)から発売いたします。
是非、一度袖を通してみてください。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
UNLIMITED 牛丸
[ event schedule ]
4/27-5/6 SALOMON POP UP
5/10-5/12 THE RERACS 2024AW PREORDER EVENT
5/24-5/27 PETROSOLAUM PERSONAL ORDER
6/1-6/9 THE Terrusse POP UP
【 UNLIMITED -lounge- 】
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3-23-24
NAGOYA FLAT 1F
052-251-6680
https://unlimited-web.jp/
【 MON – FRI 】13:00 – 19:00 ※ closed on Tuesday
【 SAT,SUN,HOLIDAYS 】12:00 – 19:00