こんにちは、タシロです。
グッと冷え込みましたね、、、
ようやく冬到来。
街も賑わいなんだか年末の空気感もしてソワソワします。
しっかり寒くなってよかったと思うと同時に、
やはり暖かい物が欲しい、着たいという気持ちがググッと上がります。
今年はローゲージのニットのレパートリーが多く、
いろんなブランドからセレクトをしております。
特にハンドニットが散見され次の流れも見えてきそうですが、
本日はその中から一つご紹介、、、
08sircus Wool slub big neck sweater ( ivory / black / dull green / burgundy )
スラブ糸を使用したハイネックニット。
スラブ糸とは、不規則な節を持つ糸。
特徴としては写真を見ての通り凹凸感のある表情が一番に。
この凹凸感を利用したボリュームと、折り返し要らずのネックバランスがとても良くセレクト。
大枠としてはこのような内容。
この後、スラブの話、なぜこの提案なのかを踏まえて掘っていきます。
ローゲージならではのこのウォーム感。
良いですよね。冬らしい。
このくらいの風合いは手編みだとベーシックに提案しやすい物なのですが、
機械編みですと、規則的に仕上がる特性から表情の奥行きは手編みより出辛くなります。
機械だから悪いという話ではなく、手編みでないと出せない風合いがあると言うこと。
ですが、今回の08は機械編み。
ではなぜ手編みの話なの?と言うところでスラブ糸が出てきます。
先述の通りスラブ糸とは不規則な節を持つ糸。
昔は糸として仕上がったら不良品とみなされていた程で、
そのバラつきがよしとはされていませんでした。
現在では意図的に作り出す技術も生まれたことで、
洋服を構成する引き出しを増やす要因に。
手編みはその名の通り手仕事にて製造される為、
1枚を仕上げるのに時間とコストがかかります。
その為価格帯も高くなってしますのですが、機械編みであるとそのコストが削減できる為
比較的手に取りやすい価格にて提案できます。
本来手編みのニットでしか表現し得ないウォーム感。
ファッション的に表現したい部分を糸と製法を駆使することでいい落とし所にしております。
ファッション的にといえば色味も。
こういった表現のニットであると色味にもほっこりとした提案が多いですが、08の展開は非常にモダン。
black / ivoryに加えて、burgundy / dull greenと色彩豊かに、奥行きが伺えます。
糸の染まりも均一であり、色ムラがない代わりに先述した糸のムラによって表情を。
どの色も良く、編集もよかった為全色セレクトしてしましました。
パンツによってどの色合わせにしようと考えるのが非常に楽しいですが、
今回blogでは2パターン。
レザーパンツと柄パンツで合わせたので参考にしていただけると幸いです。
ゆったりとしたサイズ感。
ユニセックス提案ということもあり、ブランド内の展開も0 or 5の2サイズでしたのでsize5のみセレクト。
身長差のある鵜飼と僕でも雰囲気違えど着こなしに違和感はないかと。
ネックの高さもちょうどよく、
根元の天幅は広く取り、うなじに向かって萎み、首にかけてストレートに。
詰まりすぎる寸法でなく、その上折り返しのいらない絶妙な高さ。
シルエットとの均整が美しいですね。
個人的に厚めのハイネックで折り返す際の首のボリュームが得意ではないので、
折り返し無しながら、ローゲージならではの量感が出るのは嬉しいポイント。
burgundyはメンズに代表されるレザーパンツで。
blackはレーヨンのテロっとした柄パンツでメンズにはあまりない素材合わせの提案を。
今季の08でも提案されていますが、ユニセックスブランドならではの解釈は
着こなしの幅も、想像力も広げてくれます。
確かにメンズだとタフな素材感の提案の方が想像しやすい部分はありますが、
時代の流れとともに変容するこの選択肢は、改めて今までベーシックだと感じたものに、
新しい命を吹き込んでくれる感覚がありますね。
想像力と技術。
長く洋服に携わった重鎮故の提案は毎度魅了されております。
是非
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