こんにちは、タシロです。
表題の通り新ブランドのご紹介なのですが、皆様こちらはご存知でしょうか?
(本日、写真、文章共に長くなりましたのでお付き合いいただけると幸いです)
ROA
イタリア発のハイキングシューズを始めとするウェアを展開。
山登りという風景に対して最新の技術、素材を
クロスオーバーさせることで、新たなモノを提案していく。
山での多様な機能性に基づきながらも、都会的で洗練された佇まいが特徴。
ざっくりとした概要はこのように。
当店でハイキングシューズといえばSalomonがございますが、そちらはフランス。
一方ROAはイタリアと発祥の国が違うのです。
アルプス山脈に接触する国々ということもあり、山に関する生活は密接故のブランド発祥なのかなと。
また、東洋文化は自然美。対して西洋文化は人工美に基づく建築が数多。
人工物と自然が織りなすことで発生する空間であったり、風景は
今回で言う所の山と工業的に作られた素材との重なりを感じます。
国が違えば発想、アプローチも変わる。
比較するのではなく、数あるアプローチの一つとして捉えていただけると幸いです。
今回セレクトしたのはこちらの2モデル。
写真でも伝わる異素材の建設的なコントラスト。
レザーとネオプレンという合成ゴム素材を使用。
ネオプレンについては後ほど。
風景を意識してなのか落ち着いた配色が特徴なので、BLACKのみの提案で。
シャープな木型のもたらす流線型のシルエットをベースに、
スリッポンと甲の抜けたサンダルタイプの2型を。
ソールにはVibramのMegagrip(メガグリップ)を使用。
ハイパフォーマンス用として特に濡れた路面や起伏のある地形で抜群のグリップ力を発揮する。
登山道などの濡れた悪路を想定して開発された、画期的なラバーソールなのです。
Vibramの提案として濡れた路面を想定し「密度」「硬度」「耐摩耗」「破断強度」等を操作し
独自の配合で生成された素材。濡れた路面悪路の歩行に加え高い耐久力を備え
私たちの想定する街履きとしては余りあるほどのスペックのソールです。
このソールで調べた動画を見たのですが、本当に濡れた山道、岩をスイスイ走っていたんです。
実生活でいえば、マンホールや大理石調の地面は濡れると大変滑りますよね?
皆様そんな経験が確実にあるはず。
商品到着して早々に購入した僕は雨の日に実践。
工事中の道路に敷かれる鉄板の上でしっかりグリップ力を感じる履き心地を実感しました。
安心して雨の日に履けると言うわけです。
特に雨の日ならアッパーの覆われたスリッポンがオススメ。
3パネルの無駄のないすっきりしたルックス。
つま先の怪我防止の機能としてラバーを配すことで足のフィニッシュとして
しっかり締めた印象を与えてくれます。
足に密着するアッパーは靴との一体感を高め、より歩行のしやすい仕様に。
そもそもなぜ雨の日にオススメできて、密着したフィット感なのか。
その秘密は先述したネオプレンという素材にあります。
タイヤ、ホースを始めとする工業製品に始め、
衣類ではウェットスーツに用いられることの多い合成ゴム素材。
ゴムということで高い伸縮性を持ち合わせることでのフィット感と動きやすさ。
また摩擦や油脂、オイル、耐熱性もあり、過度な環境下での高い機能性を発揮することもあり、
山岳ブランドであるROAも採用に至っております。
昔から当店を利用いただいているお客様ですと、
MARNIの定番スニーカーを覚えていますでしょうか?
あれも同じくネオプレンを使用しておりました。
形状安定性の高さと、その独特の表情、あたたかみは
ハイエンドなファッションブランドでも使用されることが増えております。
非常にファッショナブルな側面も備えているということで、
当店の提案する上質なお洋服との相性も良くセレクトの流れへ。
そんな組み合わせなので毛が密集し、耐水性の高いと言われるスウェードをコンビネーションに。
レザーの質感が、よりハイクラスな1足へと昇華しているのです。
もう1型のサンダルタイプも同じ組み合わせ。
名前の通りもあって、甲の部分は抜いてあり、
通気性確保とルックスの軽快さでメッシュも組み合わせております。
幾何学的なパネルの組み合わせにより、
先ほどのスリッポンとも打って変わってのややアバンギャルドなルックスに。
デザイナーズ的アプローチがお好きな方にも刺さりそうだなと。
スタッフ永井はスリッポンを、私田代はサンダルをそれぞれ購入。
各々のスタイルで選ぶモデルの傾向も少し読めてしまいそうですね。
自分がROAを知ったのは4~5年前。
Salomonが業界的に盛り上がり始めた頃に何か他にないのかと探して当たったのがROA。
取扱店に赴き試着したのですがマイサイズがなくあえなく断念。
数年たち、複合展示会にて何やら見覚えのある靴に遭遇、、、
あの時断念したROAだ!と興奮したのが半年前。
ほぼ即決で取り扱いを決めました。
当時は展開がなかったであろうモデルも並ぶ中、
今の感覚で進めたいモデルが今回のセレクト内容です。
個人的にも黒い靴、革靴がほとんどの自分でも履きたいと思えるスニーカーは稀でして、
ROAやSalomonはそのシャープな木型に加え、
土踏まずを浮かせることで生まれるヒールのあるソールは
足元を美しく仕上げたいスタイルが好みの自分としても正に、な内容。
最後までおつきあいいただきありがとうございます。
世の流れ的にも盛り上がりを見せるアウトドアブランドですが、余りそこは気にしておらず。
単に良いものを提案するお店の一つとしてお見せできればなと。
是非。
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