こんにちは、永井です。
伝えたいことが多すぎて絞りきれず、
気付けば2部作に、、、。
前回ブログでは、企画に至るまでと僕が大事にしたいことに
大半を使ってしまいました。
なのでこのブログでは、
名門 「CASENTINO」についてと商品の全貌をお披露目する
短編ブログとしてお届けしたいと思います。
それでは。
イタリアの名門生地 「CASENTINO」を知り、
生地を伝える企画を心に決めた僕は、
デザイナー渡部さんから生地についてご教示頂き
知れば知るほど「CASENTINO」の虜になっていきました。

- イタリアの名門「CASENTINO」-
実は14世紀中頃(西暦 1300年頃)
今から約700年以上前から
イタリアのトスカーナ地方で織られている伝統的な織物。
元々の起源は狩猟や羊飼いの人たち。
山野での活動中に生地が傷つくのを防ぐため、
あらかじめ生地に加工を施したことが始まりだそう。
生地表面の毛足がカールした独特の「毛玉」のような見た目。
現代ではナッピングウールと呼ぶ方がしっくりくると思います。
このカールした毛足は、木の枝などに引っかかっても
傷が目立ちにくく、生地が破れるのを防ぐ、強い耐久性を持っており
時代背景的にも凄く重宝されていました。
その実用性と機能性から時代が進むにつれ、
狩人の装いから アウトドア→カジュアル(一般市民)→ドレスシーン(貴族階級)へと
次第にファッション的な意味合いを持つようになり、
今日に至るまで時代ごとに役割を変化させ、
多くの人に愛され、長い歴史を作ってきた生地です。
しかし、古来から伝わる伝統的な製法で製作され、
通常の縮絨ウールの工程とは違い、公にされない複数の特殊な工程を
練度の高い職人が手作業で行う「CASENTINO」は価格面が高価に、、、。
産業革命以降、安価な機械生産が主流となった時代背景と
伝統産業の多くが直面する後継者不足などの問題が重なり、
産業が衰退し、規模が縮小つつあります。
現在では、世界で2つの工場でしか製造が出来ないと言われている
世界的にも希少な珍しい生地です。
説明が少し長くなりましたが、
「CASENTINO」の多くのことを知れば知る程、
より伝えたい想いが強くなり、今回の企画に至りました。
“「CASENTINO」の魅力を全身で感じて欲しい。”
素直な衝動に駆られ、
RAINMAKERとして体現出来るものはなんなのかと
自分の想いを伝え、
お店のスタッフ達と揉み合い
全員が納得する最高の形で完成させる事が出来ました。
ようやくお披露目です。


次回、各ラインナップのご紹介に続きます。
UNLIMITED 永井