こんにちは、永井です。
僕たちが提案したい、
今年の秋冬企画も今週末(11/1)で
いよいよクライマックス。
お気付きの方もいるかもしれませんが、
今年は例年に比べて企画が少なめ。
僕たちが伝えたい事をグッと絞った提案にしています。
鵜飼ブログ でも出てきましたが、
今季のキーワードは、“質感” 。
素材、生地に関心が強く、
”PRODUCT FIRST” を掲げる自分達だからこそ
素材の質感をよく吟味し、厳選したモノを伝えたいなと。
特別なモノをより特別に想って頂けたら嬉しいです。
さて、概ね伝えたいことが綴れたところで
秋冬企画、大トリの発表です。
“RAINMAKER KYOTO”
やはりここは外せません。
お店の絶対的な核の一つであり、
個人的にも大好きなブランドの一つ。
毎年欠かすことなく企画をお願いしていて、
有難いことに企画を楽しみにしているお店のファンも多く、
今年も企画をお願いするに至りました。
そして今回も企画をお願いする
決め手になったのは、
今年もドストライクな生地に出会わせて貰えたこと、、、。
企画紹介の前に決め手になったあの日に
遡って少し話をさせてください。
(長くなりそうな予感ですが、
どうかお付き合いくださいませ、、、。)
それでは。
生地との出会いは今から8ヶ月前の展示会。
RAINMAKERの展示会場は、当店の雰囲気に似ていて
コンクリートの床に白い壁の無機質な空間。
そこに洋服が生地の質感、色味ごとに
美しく陳列されていてとにかくミニマルでカッコいい。
こんな空間を作りたいなぁと思いながら
今回もデザイナー 渡部さんが展開するコレクションに魅了され、
次は何を提案、表現していこうかと心躍らせながら洋服をピック。
ふと全体を見渡し、
お店で展開するラックのイメージを膨らませている時でした。
いつも通り上質な洋服が並ぶ会場の中。
素材が柔らかく光沢感があり、美しさに特徴のある
RAINMAKERの普段の雰囲気とは明らかに違う、
強烈に異彩を放つジャケットに目が止まりました。

カントリーの香りもしつつ、どことなく漂うラグジュアリーな雰囲気。
個性が光る、独特の質感と程よい厚み。
そしてクラシカルでありながらも不思議と感じるモードっぽさ。
なんだこれは、、、。
初めて自分の目で感覚でなんの説明もなく
この生地は伝えたいと思ってしまいました、、、。
今まで僕が組んできた企画や伝えてきた事に
勿論、嘘はないのです。
今までは、好きな素材や好きな品番から
生地に辿りつくというのが自分の感覚でしたが、
今回は明らかに違う衝動、、、。
“生地を伝えたい”
真っ先に思ったのが生地を伝えたい。でした。
トップバイヤー鵜飼の影響を受けたのか、、、???
ですが、ピュアに感じてしまったのなら本能のままに。
次の企画は生地を伝えようと心に決めました。
すぐにその場でデザイナー 渡部さん方に
生地についてご教示願い、生地の正体を明かして頂けました。
「 イタリアの名門 “CASENTINO” です。」
次回に続く。
UNLIMITED 永井