こんにちは、牛丸です。
私ごとではございますが
来月をもちまして5年目となります。
そして有難いことに
これまで多くの展示会に連れて行ってもらいました。
その経験値からバイヤー目線というのが
なんとなくですが培われてきたと思います。
その培った感覚というのが
単に売れるからという味気ない理由ではなく
洋服屋として「伝えたい」という感覚。
率直に言えば、本当に素直な感覚で
「うわーこれはやばい」
「こんなのがあるとは」
「この生地ヤバいっすね」
そんな単純明快な感情ですが
どうしても職業柄
心踊る素敵な洋服たちに
幾度かは巡り会えているわけで
その感覚になれる洋服というのは
数は多くはないのですが
今回ご紹介するアイテムは
その一線を超えてきました。
うちのメインバイヤーである
鵜飼さんでさえも興奮気味に
試着していたのを今でも覚えています。
デザイナーさんも僕らの言動を見て
「めちゃくちゃいいですよね笑」
と、笑いながらご説明していただいたのが
今でも脳裏に浮か日ます、、、。
人気とか大衆向けとか
そんな予定調和なセレクトではなく
『素直に僕らが感動し、興奮したセレクト』
というのが個人的に洋服屋の
あるべき姿だと思っています。
そんな当たり前のようで
素直な気持ちを
何度でも思い出させてくれる
至極の逸品。
そちらを今回ご紹介させていただきます。
(いつも通り冒頭が長くなってすみません!)
まずは見て感じて欲しいのでこちらから、、、






POSTELEGANT
– Cashmere Wool –
Cashmere 60% Wool 40%
color : Charcoal Gray
size : L
price : ¥253,000 taxin-
毎度の如く
デザイナー中田氏が選りすぐるファブリックには
度肝を抜かれることが多いですが
今回もやはり心を持ってかれました。
展示会ではPOSTELEGANTが提案する
様々な視点から選ばれ、製作された
アイテムたちが陳列されていますが
その中でも凄まじいパワーと
異彩を放っていたのがこちら。
でもそれは至極当然なことで
私たち、愛知一宮市
日本が誇るウールの産地である
尾州が製作した幻のデットストック生地。
贅沢にもカシミヤとウールで製作し、
その素材の良さを全面に活かすように
ブランドの代名詞”リバー縫製”で
仕立てた逸品。
ですが私たちの経験上
カシミヤリバーはフォルムが出づらく
ドロっとした質感が顕著に出てしまう
イメージがあります。
ですが世界で一番リバーに惚れたデザイナーが
選び、製作するアイテムというのは
一味、いや二味違う。

カシミヤはどうしてもハリコシが出づらく
強度を持たせようとして強く撚ると重みや
柔らかさが失われやすい。
それは、繊維の細さに所以するところで
基本的にカシミヤは
16~14ミクロンでウールで表記すると
Super 150’s~Super 190’s
その繊維の細さから暖かさには定評がありますが
どうしても保形力が物足りない。
その懸念点を払拭したのが
同等クラスのウール糸を配合するということ。
毛の質感からSuper 140’s以上と推測していますが
同等クラスのウール糸はカシミヤよりも強度が高く
保形性や耐久性も高くなる。
それらの理由から
CASHMERE / 60%
WOOL / 40%
で配合することで
軽さがありながらも
暖かさと柔らかさがありつつ
カシミヤの美しい光沢
そしてハリコシが同居する。
凄まじいファブリックの完成というわけです。
それだけの良い素材というのを
今回はなんと、、、
「ハーフジッププルオーバー」
この提案に心惹かれこのブログを書いています。






秋冬といえばコートやジャケット
ブルゾン、ダウンなど定番のフォルム
というのが存在しますが
洋服好きの多くの方が網羅されている
とも感じています。
そんな単調な秋冬シーズンの中に
程よくスパイスを出してくれるし
軽快な足取りで気兼ねなく外出するという
現代のスタイルにも理にかなっているから
ものすごく便利なんです。
近場に外出する時
車で移動される時
知人とレストランで食事する時
洋服屋を巡る時
あらゆるシチュエーションに
自然に対応する。
僕なんかは、これを着て
さらっとワインなんか飲んでいる
フランス人とかをイメージしちゃいますね笑
見た目もさることながら
道具としての魅力も際立つ。
もちろん、アウトサイドだけでなく
コートなどのインナーサイドでも
大活躍間違いなしです。

そして今回のハーフジップ提案において
美しいという言葉が自分の中で
すぐに浮かんできた言葉。
あらゆる縫製箇所に
リバー縫製という
職人が手間暇をかけて
ほぼ全て手作業で行う工程を経て
生まれた逸品ですから
従来のハーフジップとはかけ離れた
美しさを持ち合わせています。
これまでの写真で様々な縫製箇所を
見ていただけるとご理解していただけるかと。
そして、果たしてこれだけのものを
「どう着こなすか」
洋服屋の醍醐味をやらせていただきます。
それでは。







私達の定番スタイル
「シャツ」と「スラックス」
ハーフジップで崩しながらも
生地の質感でリラックスとドレスを
理想の塩梅で着こなせる程よいバランスに。
綿シャツだけでなくデニムやウール
多種の素材とも高相性で
余計なことを考えずにご自宅のワードローブで
着こなすのが正解だと思います。
今期の気分であれば
私ごとですが2階のSALOMONで
人生初のAdvancedを新調したので
カシミヤとは方向性が逆な
レザーパンツにサロモンという
ハーフジップならではのスタイルなんか
一押しですね。
コートやジャケット
ニット、ブルゾンではない
新たな選択肢として
ハーフジップで過ごすスタイルは
本当にかっこいいと思います。
最後にインナーサイドの雰囲気も見たいと思いますので
イメージを載せておきます。




如何でしたでしょうか。
正直に言って、ここまでの代物は
写真では多くのことを伝えられないとは思っています。
ですが
実際に私達はとてつもなく心が動き
洋服屋としての心構えを
再度感じれた気がしています。
まだまだ綴りたいことは山々ですが
実際に手に取り着て感じていただけると
自然とご理解していただけると思うので
ここまでにします。
P.S.
9月27日に行われた周年パーティーにご参加いただいた
お客様、デザイナー、スタッフ、DJ陣の皆様
お越しいただきありがとうございました!!!
朝四時までいましたが、次の日も思い出して笑顔が絶えませんでした、、、笑
またいつの日か、あのような形で
皆様とお会いできるように
日々精進いたします!!
UNLIMITED 牛丸
【 schedule 】
10/11 LEMAILE 25AW delivery
10/11 THE RERACS 25AW delivery
10/11 Goldwin 0 25AW START
10/11 Product Twelve 25AW final delivery
10/11 RAINMAKER 25AW final delivery
【 UNLIMITED -lounge- 】
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3-23-24
NAGOYA FLAT 1F
052-251-6680
https://unlimited-web.jp/
【 MON – FRI 】13:00 – 19:00 ※ closed on Tuesday
【 SAT,SUN,HOLIDAYS 】12:00 – 19:00