Instagramでは告知済みの為
皆様ご存知かもしれません。
今年も特別な逸品を編み立てて頂きました。
SOLID WOOL RIB DRIVERS KNIT
color:BLACK
size: 2 / 3 / 4
price ¥32,000+tax
世界2店舗のみの限定アイテムを発売致します。
袖はセットイン仕様、両畦編みタイプのドライバーズニット。
袖口、裾にはリブがなくボックスシルエットになっており、
BLACKカラーのEXCELLAZIPを採用。
インラインで展開のない特別な逸品に仕上がっております。
素材には、オリジナルのSOLIDWOOLを使用。
上品な光沢を持ち、肌触りも抜群。ダレにくく、
毛玉になりにくくBATONERの為だけに開発された特別な糸。
そして、5本の糸を使い編み立てることでこの美しい編み目と
クリアで立体的な表情を実現できています。
良質な原料を使うだけでなく、原料の良さを最大限に引き出す
工程を経て糸を作り、これまでの経験やテクニックを元に
その糸に合ったベストな方法で編み立てています。
成型編みという技法で作られている本製品は、各パーツ毎に
編み立てニット特有のリンキング縫製で繋ぎ合わせています。
このリンキングの作業は今のところは人間が
一目一目拾って刺していくしか方法がなく、熟練の技術が必要です。
MADE IN JAPANの素晴らしさを縫い代からも読み取れます。
サイズ展開は、2,3,4と通常展開のないリラックスした
シルエットのサイズ4も特別にご用意しております。
店頭のお客様を優先する為、Unlimited ONLINESTOREでは
11/10(sun) 20:00- から発売開始となります。
店頭完売の際は販売はございませんのでご注意願います。
175cm size/3 着用
前回BLOG同様に、
こちらのドライバーズニットに使われている
BATONERを代表するSIGNATUREやSOLIDWOOLシリーズの
オリジナル糸の誕生秘話を奥山氏にお聞きしてきました。
鵜飼:BATONERを見つけた当時衝撃が走りました。
私がバイヤーになる前、お店でシェットランドのニット
をセレクトする訳もなく、柔らかなウールの質感を求めて
イタリアのファクトリーブランドをメインに並べていました。
いくらタッチや素材感が良くてもご想像の通り
タイトフィットなサイジングでしたから。
日本にこんなに良いシルエットで質感の良さそうなニットが
あるんだと興奮して電話をした記憶があります。
奥山 : 約10年前。日本のニット業界は当時紡毛が主流でした。
ミドルゲージやローゲージの糸は重量感が重くなる分、
質量が重いと言われる梳毛は使わないという
セオリーがあり、肉感を出す為に紡毛を使い
ふんわりさせるのが基本的でした。
古着でよく目にするニットはまさにそれです。
歴史的にも物理的にも考え方としてそうなるのは
わかるんですが、裏を返すと目面がふわっとしている
素材なので、綺麗に目が立たず紡毛だとモヤっとぼやけてしまう。
それはそれで雰囲気があっていいものだとは思うんですけど、
じゃあ梳毛に置き換えてすごく目が立ち綺麗、毛玉にも
なりにくいのが開発されたらすごくいいんじゃないのか?と。
元々、工場がミドルゲージ、ローゲージが得意な分野で、
山形が梳毛の産地ということもあり、
得意なものを掛け合わせセオリーには反しているが
みんながいいよねって思って作ったのがシグネチャーシリーズ。
鵜飼:それって日本のウールニットに革命を起こした感じですね。
最早今の目面が綺麗なウールニットのパイオニアと呼んでも
良いんじゃないってぐらいの功績じゃないですか(笑)
奥山 : 当時存在しなかったアイテムなので自信はありますが、
御社がそう思ってくださるなら嬉しいです 笑。
メンズの市場に自分たちが取り組んでいるテイストの
商品ってそんなにないし、重くなったとしても実際、
袖を通すとそんなに重くなくて、目面も綺麗で
着心地も全くチクチク感を感じないし、
ある種スウエットみたいに着れますし。
鵜飼 : 当時のニット業界で衝撃が走ったんですかね?
奥山 : いや、そんなことはなくて 実感し始めたのは
始めて 3-4 年したくらいからですね。
いきなり爆発的にとかはなくて、
少しずつ少しずつって感じでした。
当時はOEMでお願いされることが多い中で
ブランドとして立ち上げて取り組んでいたんですけど、
軽く軽く作り、原料費を抑えてって当時の
セオリーからすると自分達が取り組む企画は
重いし高いとなるのが世の中の風潮だったので
エンドユーザーの方達に認めてもらえるかは不安でした。
ありふれてる物で勝負するよりかは自分が着たいと思えるものを
大前提に作りたいと思ったので作る決意をしました。
鵜飼 : そうでしたか。
今のBATONERの認知からすると考えられないですね。
ブランド立ち上げ当初から注目されていたのかと思っていました。
奥山 : ブランドを立ち上げた初めての展示会は、レディースのみ
でしたし、岩田くんと2人で恵比寿のホテルを借りてそこのベッドに
商品を広げてバイヤーさんを接客していましたよ。
当時はお金もないしそのまま泊まって、
流れてくる数枚のオーダーでかなり嬉しかったです。
それから自分達でもBATONER着たいよね。ってなってから
メンズを作り始めて時が経ち今年で11年目。
鵜飼 : ドラマみたいなめちゃくちゃ良い話。
そんなの聞いたらもっと応援したくなるじゃないですか笑。
岩田さんがBATONERに入る前に紡績や糸の関係に勤めていたと
仰っていたので、お二人の知識と経験と探究心がここまでブランドを
成長させたのだろうと理解が出来ました。今以上に人気になって
生産が追い付かなくなったら困るのでここまでにしておきます。
このソリッドウールって改めて最高なニットですね。
素材にBATONERの歴史も詰まっていることも知れましたし
毎年大切に着たいと思います。
ありがとうございました。
皆様のご来店お待ちしております。
Unlimited 鵜飼
【schedule】
11/22,23,24 THE RERACS 25SS exhibition
【 UNLIMITED -lounge- 】
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3-23-24
NAGOYA FLAT 1F
052-251-6680
https://unlimited-web.jp/