こんにちは鵜飼です。
先週末からスタートしたD’ORSAY POPUPも
折り返しとなり、早くも残り4日となりました。
折角の機会ですから”嗅覚”だけでなく
セレクトショップとして”視覚・触覚”も結びつけたご紹介を。
ドルセーの製品は200年にわたる
伝統とノウハウを大切にしながらフランスで製造されており、
その歴史と格式に惚れお取引が始まりました。
フレグランスの世界で注目されているブランドですから
100本以上所持しているような香水マニアのお客様にも愛され
知れば知るほど香水の世界と洋服の世界も似ているなと。
香料=生地
調香師=デザイナー
世界でも指折りの調香師が手掛けるD’ORSAYの香りは、
それぞれに美しい世界観がありそれでいて自然と肌に馴染む。
誇張することもなく、日常に彩りと贅沢感を得られるその体験は
まさに当店で取り扱っている洋服達のように
” 質感” や “シルエット”で魅せることに
重きを置いたものだと私は捉えています。
自分達の提案したい洋服の美意識と
ここまでシンクロするとは
当初から狙っていたことではなく完全な偶然ですが、
今となれば必然だったのか、、、と
思えるぐらい運命を感じています。
話は本題に戻りまして
”香りと洋服”
当店メインブランドの2つを例として
その親和性と楽しみ方を私なりにお伝えしていこうと思います。
それでは。
“M.A.”
と
“THE RERACS”
この香りは花の香りも木も柑橘の香りもしない。
反射した光が見えるように、肌につけると
纏った人の周りがそのように光るようなイメージ。
そして色に例えるとするならば白。
とてもピュアだけど何にも染まらない強さもあり、
孤高の美しさ。
雪の日の静寂のように
冬の澄んだ空気のような無機質で透明感ある香り。
ピュアで凛としたモードなムスク。
Head:アルデヒド
Heart:シダーウッド
base:アイリス、バイオレット、ホワイトムスク
THERERACSの洋服から連想するのは
凛としたモード
計算され尽くした設計による
フォルムの美しさとクリアな質感のファブリックが生む
静けさと透き通るような世界観は
“M.A”と無二の相性かと。
“A.R.”
と
“RAINMAKER”
M.A.が光だとすると A.R.は暖かな影。
書道で硯をする時のように極まった静寂。
そこから柔らかい木の香りになり、
その人をそっと支える優しい暖かい影になる。
色に例えると
グレーグラデーションのよう
水墨画のような墨黒から柔らかで温もりのあるグレー
A.R.は重さではなく陰影の美しさ。
男性的な木の香りと
女性的な木の香りをムスクが包み調和させ、
繊細で優しい受容的な引きのウッディ。
透明感があり余白のあるミニマムなイメージ。
Head:ベルガモット、カルモダン、グアテマラ
Heart:シクラメン、トンカビーン
base:ハイチベチバー、フレンチアイリス、ホワイトムスク
RAINMAKERの洋服から連想される
男性的なクラシックな一面と
どこか女性的で柔らかな素材使い
ベチバーのマスキュリンとアイリスのフェミニンが
融合した”A.R.”と見事にリンクします。
香りから連想させるイメージと
洋服をリンクさせると、
香りが視覚化されたように感じるので
THERERACSやRAINMAKERの洋服をお持ちの方は
M.AやA.R.を香ってみたいと思って頂けたら。
もちろん洋服の世界と同じで香水にも正解はないので、
スタイルのイメージからあえて外してみたり
色々な楽しみ方もできるので
店頭にお越しの際はお試しください。
Unlimited 鵜飼