こんにちは、タシロです。
相変わらずのお久しぶりのブログとなりますが、皆様秋冬は楽しんでおられますでしょうか?
今年は寒くなるのが遅かったり、暖冬だけど雪が降る予報だとか、
なんだかよく分からない天気になりそうですが、それでも寒いというのは変わらず、、、
そうなればやはり季節感のあるものを纏いたいというのも服好きの性。
メルトン、フラノ、ニット等、冬に代表されるテキスタイルはいくつかございますが、本日紹介するのはフラノ。
一般的には太い紡毛糸を使用することで、温かみのある冬らしい表情と体感としての暖を取れるのが特徴。
同じジャンルとしてメルトンとの違いは、薄手で柔らか。
しかし、The CLASIKの提案するフラノは一味違った内容に、、、
TheCLASIK DOUBLE BREASTED JACKET / NAVY
TheCLASIK 2PLEATS TROUSERS / NAVY
今シーズンのラインナップで最も個人的に良かった内の一つのセットアップ。
過去セットアップは幾度となく提案されておりますが、今回は特に良かった、、、
展示会で着た際に、「これは、、、」となり迷わずセレクト。
ジャケットへの苦手意識のあった私でもすんなり着れたこともあり個人的にも購入に至りました。
なぜこんなにイメージがいいのか。
個人的な見解も交えて解剖して参ります。
TheCLASIK DOUBLE BREASTED JACKET / NAVY
まずは生地の解説から。
使用されるは細番手のラムウール。
ウールでフラノとなれば当店ではお馴染みの愛知は一宮尾州にて製作されております。
森保染色という染めに強い工場にて先染め糸を使用。
糸から染め上げることで深い色出しが可能となり生地の重厚感が産まれます。
ここでのポイントは細番手。
先述にてフラノは番手の太い紡毛糸が一般的と記述しましたが、前提が変わっております。
細番手の紡毛にすることでドレスライクな綺麗さを持ち合わせながら、
フラノらしい温かみある表情を持ち合わせている。と。
※梳毛:コーミング工程を施すことで、繊維が均一で一定方向を向いているために光沢が出る。
※紡毛:コーミングをしていないために繊維が不均一で多方向を向いたまま糸になるために膨らみがあり、温かみがある。
写真でもわかる綺麗な目面と、毛羽。
ちなみに細番手の梳毛でやると、芯が残りすぎてカシっとするので、
今回のような柔らかな雰囲気ではなく、スーツっぽい緊張感が出ます。
あくまでカーディガンのような羽織りやすさを狙った提案のため、それに見合う生地を作っております。
サラリと書きましたが、カーディガンライクな着心地。
これもジャケットへの苦手意識を払拭するポイントの一つ。
メンズらしいボクシーなシルエットに少し落とした肩。
肩の縫代を後ろ倒しにすることで、肩幅のない方(自分も含め)も自然と似合うパターンに。
これ以上の技術的な話はニッチ過ぎますし、知識過多で煩くなるので割愛。
デザインとしてもダブルのピークドラペルと、
比較的威厳のある見え方、恰幅の言い方が似合う特徴であるはずなのに、
上記の特徴から、着れる間口が非常に広い印象に。
むしろ自分のように、普通または華奢な体型の方にこそ、この喜びが伝わるのではないかなと。
あくまでカーディガンライクな着やすさという感覚的な話であり、
視覚的にそういった見え方ではない。と。
ジャケットとしての必要な緊張感はもたらしてくれますが、
デイリーユースとしての選択肢が取りやすくなっているのが個人的な見解です。
袖が切羽でないのもそういった意図が汲み取れます。
袖直しも袖口から行けるのでハードルも高くなく、、、。
バックのベントはサイドの前よりで深め。
ポケットインや、座った際。生地の柔らかさ有りきで自然なドレープを産みます。
この自然なドレープ。
後述するパンツでもその真価が発揮されます。
TheCLASIK 2PLEATS TROUSERS / NAVY
組下のパンツです。
元々、秋冬の個人的な買い物として
暖かいメルトン系のパンツをどこかで、、、と考えておりました。
気分としてもスラックスベースが命題の中出会ったのがコチラ。
適度に太さがあり、タック、プレスで縦ラインも担保。
ウールフラノの暖かさがありながらも、チクチクしないので快適な着心地を提案。
オーソドックスではありますが、素直にカッコいい。
しかしそこに裏打ちされた背景が伴うことで、リアルユーズの心配も無用に。
先述した生地のドレープ。
活かされていると感じますでしょうか?
フラノのコシによるシルエットの整形はされておりますが、
バキッと張りすぎるわけでなく、適度な陰影が伺える柔らかさを孕んでいます。
ジャケットと共通ですが、緊張感を持ちながらも、
強張りすぎないこの角の取れ方。いい塩梅。
ダークネイビーの色選択も良かったです。
クラシックな印象をモダンに。
ブランドの提案の根幹がしっかり享受できるもの作り2型であるなと。
ヴィンテージミリタリーでも散見されるウエストベルトの仕様。
ある程度のウエスト位置だけ決めれば、
その後の調節は特になくスムーズな着用を叶えてくれます。
ベルト要らず、加えてサイドベルトのディテールによるウエスト周りのデザインが
オリジナリティあるタックインスタイルを提案してくれます。
jacket –
TheCLASIK DOUBLE BREASTED JACKET / NAVY
knit –
BATONER INNOCENT CASHMERE CREW NECK / GRAY
pants –
TheCLASIK 2PLEATS TROUSERS / NAVY
stole –
近い生地提案としてコチラやコチラも提案されており(また少し生地のあアプローチは違いますが)、
アウターとしての暖をとる機能は共通しております。
伝統的なスタイルをモダンに。
自身もまもなく30代を迎えるということで、年齢に似合った服装もしたく。
導入はパンツでしたが、装いとしての完成度の高かったセットアップに出会えた感触が。
歳を取ることで、より嗜みたいスタイルを叶えてくれそうです。
是非。
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