こんにちは、タシロです。
さて、皆様ミリタリーと聞いて何を連想しますでしょうか?
M65モッズ、M47カーゴ等列挙すればその種類数多。
機能としてのデザインがなされたそのカテゴリーは、その発祥の時点から完成されたものとして、
元来の使い道から、ファッションアイテムとして今日まで受け継がれていました。
様々なブランドがサンプリングとして使うミリタリーというカテゴリーには
それだけ人を惹きつける吸引力があり、
また、ファッションを語る上では切っても切り離せない存在であることも確か。
それは、着る側も、そして作る側にも共通した認識。
生地をよくする、バランスを変える等、モダンなアプローチももちろんいいのですが、
デザイン/デザイナーズという方向で言えば、当店で扱うこの2つのブランドは、
より高い次元でそんなミリタリーをファッションへ昇華しているのではないでしょうか、、、
BED j.w. FORD ECWCS IWAMOTO Parka
ECWCSをベースにデザインされたフードブルゾン。
ECWCS … 1980年代後半に米軍において制式採用された極寒冷気候向けのレイヤリングシステム。
拡張式寒冷地被服システムとも呼ばれ、パーカーの他に化繊のインナーウエアー/ライナーを
活動地域の気候に合わせて組み替えるシステムとなっており、
組み合わせにより様々な気候に対応できる画期的なシステムです。
Level7に代表されるダウンなど想像しやすいですよね。
それらがベースになっているのですが、もはや言われないと初見は気付きにくいルックス。
逆を言えばそれくらいブランドらしい特徴にあふれた内容とも見て取れます。
実際ディテールを見れば分かるのですが、これがデザイナー山岸氏の思うミリタリーの提案。
素直な物を作ってもブランドの提案と食い違ってくるし、、、その中でどこまで色を出せるのか。
その挑戦的な姿勢が正しくデザイナーズ。世界で活躍するブランドたる所以の一つでもあるでしょうね。
メインテキスタイルは22SSでも好評だった岩本幸一郎氏の作品を使用したオリジナル。
作品の持つ幻想的な空気感をどうすれば衣服として発揮できるのか。
そこに重きをおくことで作成されたナイロンリップストップはとてつもないパワーを孕んでいます。
リップストップを使うことでミリタリーの文脈が繋がる。
それをシアー素材にすることでBED的ファッショナブルな文脈へと。
この時期に使う文言として適切かは置いておき、軽やか且つしなやかな生地感は
インナー/アウター問わずスタイリングとしての着幅の広さと、
着合わせのセンスを問われる挑戦的な1枚になっております。
JACKET –BED j.w. FORD ECWCS IWAMOTO Parka
VEST –BED j.w. FORD Tailored Vest Ver.2
PANTS –BED j.w. FORD Lounge Pants
アートを着る。なんて高尚な事は言いませんが、アートも服も、人を介して産まれます。
それが孕むパワーを感じれれば、時点でその熱にやられる事になるのでしょう。
2色セレクトしましたが1色のみに。
継続的に提案されるグラデーションシリーズより。
生地への探求が高いデザイナー森川氏が、工場と共に開発したのは、一つの布帛内で、
生地が変わっていく、と言うなんともイメージの伝えづらい、でもそれを実現したテキスタイル。
縦横の糸の内容を徐々に変えることでグラデーション的に生地が変わるのです。
ドッキング手法であればこういった提案はいくつか世の中ございますが、
TAAKKの手法はTAAKKでしか提案できない唯一無二。
こちらも世界で活躍するブランドですが、
生地時点でのデザインというのはなんとも稀有な存在ではないでしょうか。
一見派手さのあるルックスですが、その特殊なテキスタイルを取っ払うと
実は普遍的でベーシックなものを作っているんですよ。とその昔、森川氏がおっしゃっていました。
確かにな。と。
そう考えれば着合わせのイメージなんて特に難しいことないじゃないかと。
ただただ僕らはこの手法に感動し、それが伝わってか、
過去購入いただいた方も普段得られない気分を得ていたのを記憶しています。
デザインはファティーグがボディ。袖はMA-1。
ミリタリー×ミリタリーの組み合わせをそんなテキスタイルで提案。
ディテールは削ぐことをそこまでせず、割と元ネタままのデザインであることが、
先述したベーシックな部分を垣間見得ることができます。
無骨な印象のものをモードとして提案できるクオリティ、レベルの高さが伺えます。
JACKET – TAAKK Field Jacket
KNIT – BATONER PURE MOHAIR CARDIGAN
DENIM – BED j.w. FORD Flea Denim Pants
SHOES – LEMAIRE CHELCEA BOOTS
ひとつにミリタリーといっても、紹介した2つのブランドだけでここまで大きく変化が。
ただの焼き直しではなくちゃんと各々の色に染め上げる、手段や視点は
着実に積み上げてきた経験から成るものです。
そんな素敵なものに出会える度、僕らも新たな経験を得ています。
皆様にも同じ喜びを得てもらえれば幸いです。
是非。
Unlimited.-lounge- タシロ
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