究極のニットブランド「991」の取り扱いをスタート。
21世紀の現在、ニットの歴史の中で、ウールの糸づくり、ビジネス、文化はすべてヨーロッパがベースとなっている。
それはニットのあるべき姿として確立され、成熟しているが、さらなる成長の兆しが見えづらいのも事実。
佐藤繊維の代表であり糸作家の佐藤正樹氏は、歴史や文化を踏まえ、世界のニットの現場に深く関わるうち、
今持っているノウハウがあれば、自分たちの手でもっと素晴らしいものをつくることができるのでは、
という強い思いを抱くようになった。
これまでにない究極のニット製作に挑戦し、日本のものづくりを世界へ向けて発信したい
その思いをウールにのせて、ニットの新たな歴史と文化を作るブランド、991がスタートした。
PEN ONLINEでもご紹介されています。
991 :KNITJACKET ¥62,000
991の持てる技術を注ぎ込んだハイエンドジャケット。
ニットジャケットはこれまで、ジャケットでありながらカジュアルアイテムとしてしか認識されてきていません。
その大きな要因の一つは「立体感のなさ」。ニットジャケットは布帛のテーラードジャケットとは異なり、
パターンが簡素化される替わりに平面的になりやすい。また「ニットソー」と呼ばれる編み地を編んだ後、
それぞれのパターンにカットし、ロックミシンで縫製するという制作方法は、美しさを求めるにはいささか不十分。
ニットの特性である「横伸び」も、きれいなジャケットづくりの妨げとなる場合も。
一般的なニットジャケットは横伸びを軽減させるため、ミラノリブで編まれることが主流ですが、
そのしっかり感が生地の厚みを生み、縫い合わせの際に大きな凸凹が出てしまいきれいなラインを作りにくい。
991のニットジャケットはこれら多くの「短所」を克服した、ラインのきれいな正統派ジャケット。
佐藤繊維㈱が開発した特殊編み「SGリブ」は、現行のミラノリブに比べて横伸びに強く、
ニットジャケットでだれてしまいがちな部分、例えば袖口やポケット口は、その形状を維持できるようになりました。
また襟、肘部分は、SGリブと引き返し編みを駆使することによって強度をプラス。
型崩れせず長く着られるジャケットに仕上がった。
SGリブはミラノリブと同様にしっかりした肉厚な生地ですが、
縫製部分は編み手法の中でも最も薄く仕上がる天竺編みにすることで、
凹凸をできるだけフラットにし、きれいなシルエットを実現。
身頃のパターンには991のこだわりが随所に現れています。
身頃、脇下の計左右3か所のパーツを、布帛のパターンで忠実に再現しながらも、
ニットの伸縮を考えた丁寧な成型編みで1枚に編み上げ、縫い合わせは後ろ身頃のセンターのみ。
フロントカットのなめらかなカーブは、過去のニットジャケットにない美しさを見せる。
袖も、布帛のジャケットと同様に2枚袖のパターンを用いて、より立体的に。
その2枚袖のパターンを、ニットならではの技術として、成型編みで1枚に編み立てている。
ウールとリネン。冬と夏に使用される両極端の原料を掛け合わせた素材を使用。
撚りを少し強くかけることによってドライなタッチに仕上げたこの糸は、
リネンのナチュラルな光沢感で高級感を演出し、リネン100%では粗野なイメージになりがちなところを、
キリッとした綺麗なウールが支えることで適度な着用環境をサポート。
吸水性、発散性に優れ、蒸れにくいという長所を持つ。
[CREDIT]
991 : KNITJACKET ¥62,000
RAINMAKER : COMBINATION S/S SHIRT ¥28,800
ALLEGE :STANDARD SLACKS ¥22,000
991 : CARDIGAN ¥32,000
ベーシックフォルムのVネックロングスリーブカーディガン。
究極の立体ハイゲージニットを作ろうと、991が持てる力を発揮した1枚。
立体にこだわって、縫製部分が出ない「ホールガーメント」の機械を使用しながらも袖は別付けに。
ハイゲージニットは編み上がった後、丁寧なアイロンがけをして、
編み目一つひとつをきれいに整えることがニット界の常識だが、持ち主が自分で手洗いをした際、
編み目がぶれてしまい、それが結果的にシルエットの崩れを引き起こしてしまう。
991では、編み上がった各パーツを洗いにかけ、ナチュラルな状態に戻すと同時に、伸び縮みを計算に入れて再構築。
組み合わせた製品は、手洗い後のシルエットの崩れが大幅に軽減。結果、長く愛用できるようになる。
身頃は「ホールガーメント」を採用することで縫いしろがなく、ごわつきのないすっきりとした着心地に。
腕の可動域を考慮したアームホールのラインは、きれいな曲線を意識しながら、
前ぐりと後ろぐりのカーブに差をつけて、美しさと動きやすさとを両立させた。
袖の緩やかな傾斜を作るために、布帛では一般的な2枚袖のパターンを、編みにより1枚でそれを実現。
ニットの横伸びに頼ることなく、自然な腕の動きを可能に。加えて、引き返し編みを駆使して、肘部分の強度を高めている。
素材のGIZAは、エジプトで採取されるコットンの種子名称で、超長綿と呼ばれ、繊維が極めて長いことが特徴の一つ。
繊維が長いと、凹凸感がなくなめらかな糸に仕上がるので、長い繊維が採れるほど良い綿とされる。
GIZAの後に続く数字は開発順から連番で付けられているために、特に大きな意味は持たないものの、
こちらのGIZA45はエジプト超長綿の中でも最も繊維長が長く、しかも細い。
世界綿花総生産量の0.001%ほどという、極めて希少なもの。
また原綿の採取、不純物の除去など、すべて手作業で行われることで表れる抜群の風合いを見ても、
世界最高峰の綿といえます。
その原料を使って、イタリアでも有数の最高級綿糸紡績メーカーが作り出したこの糸は、
原料に合わせた最適な紡績方法を採用している。撚りをかけることできりっとしたきれいな表情と、
シャリ感がありながらも優しい風合いに。素肌の上に着ることで、よりそれを感じることができる。
[CREDIT]
991 :CARDIGAN ¥32,000
Casely-Hayford :PLEATED TAPERD TROUSERS ¥43,000
RAINMAKER : GRANPA S/S SHIRTS ¥17,800
究極のニットと謳うだけあって、とてもシンプルでベーシック。
来月には究極のニットTも入荷して参ります。
是非店頭にてチェックしてみて下さい!
UNLIMITED ウカイ